2014年6月1日日曜日

週末の西洋館ツアー


金曜日は,早退して、武蔵美工芸工業デザイン学科のインテリアデザイン寺原名誉教授とテキスタイルデザイン鈴木准教授の両先生と横浜山手の西洋館散歩を楽しんだ。その都度、興味深い講義や発見をいただきながらの散歩は、たのしくまた大いに勉強になった。
コースは横浜市緑の会が作られた地図が大いに役立った。

http://www2.yamate-seiyoukan.org

①ブラフ18番館②外交官の家③ベーリック・ホール④エリスマン邸まで。当方勉強不足でガイドに至らない部分が多々あり反省した。

すばらしいと思ったのは、エリスマン邸での両先生の直感と裏付けである。ファサードを見た瞬間、バランスを褒める鈴木先生の感性に脱帽。一方、寺原先生は外部、内部空間、家具を「やや、やや、、、」「今日一番良いね」とつぶやきながらの観察。設計がレーモンドだと告げると「やっぱり」と頷かれ、ご納得されていた。ライトを、あっさりさせた造形言語、普段見逃すディテールの見方のご指導はさすが。

その後、中華街に行き、中華+紹興酒で、先生方から興味深いお話をいただいた。デザインの姿勢のこと、学生気質のこと、韓国のザッハの作品の良さ、、いろいろだ。具体的事例をもとに、デザイナであることと教師であること/造形家であることと研究者であることの両輪を学生にみせていく重要性をあらためて教えられた。

最後は場末のバーでスコッチウイスキーを少々。たわいもないしかし楽しい会話であった。次回は工場萌え~の海上ボートツアーの企画を承っている。楽しみである。

まずはプラフ18番。ここに入る空間変化が良いですね。

外交官の家は、渋谷から移築されてきたのですね。和風建築部分がくっついていること、また,木造であることから擬洋風建築風にも感じました、、、このへん、このブログをお読みのご専門の先生方に突っ込んでいただければと思います。あなた様、心当たりありますよね!。

内田という外交官が主。その家でのパーティでのメニュー。いろんな書体が使われている。それぞれの国に赴任したときに作った物なのかな???。ついこういうのを撮ってしまいます。

フェリスや高級住宅地周辺を少し歩いて、ベーリック・ホールに到着。庭にある植物がいいね。

またこういうのを撮ってしまうのが、ああIDなんだなあと思うところですね。萌えます。

照明器具を中心に、凝った意匠。

鈴木先生の「このようなよい構成が精緻化して工芸になることを学生に伝えるべき」趣旨のお言葉はしみます。

すばらしい比率一杯。

寺原先生からは独自性のあるディテールの価値をご指導いただいた。この装飾ピンのたて方、プレーリースタイルなどなど。わたくしは普段からプロポーションや否装飾性など表層なモダンスタイルばかりに目がいってしまうので、このような「魅力作り」のお話はとてもありがたく感じます。

神奈川新聞が出している横浜の建築を紹介したガイドブックを購入。私も。

マントルピースは外観特徴にもなっている。良いですね。


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