武蔵野美大の通信学科の連絡冊子に、図書紹介を書いた。年末に冊子がとどいていたので転記しておきます。以前このブログにも★5をつけた本です。
複雑さと共に暮らす―デザインの挑戦
D. A.ノーマン 著 伊賀聡一郎、岡本明、安村通晃 訳
新曜社 2011年 ¥2,940(税込)
みなさんは身の回りの機器にさまざまな機能が増え、使いにくいと感じていませんか。著者のノーマンは使いにくさは複雑さが悪ではなく、わかりにくさが問題だと述べ、機器やサービスをわかりやすくデザインする考え方を説明しています。彼は使い易さを生む手法としてアフォーダンスを提唱したことで有名です。それを世界中のデザイナーが実践する昨今、本書にてシグニファイアという考え方に宗旨替え(!)です。ただし彼の主張の正確性と納得性は高まりました。ユーザーインターフェイスやプロダクトデザイナー志望者のみならず、使い勝手の良し悪しが気になる全ての方に親しみ易く読んでもらえることでしょう。
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